意志のありか
「機動戦士ガンダム」シリーズの続きである「機動戦士ガンダムユニコーン」,「機動戦士ガンダムNT」,「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」を一気に見ました。
非常に面白かった。
大変満足のいく作品で、ガンダムNTのラストシーンでは想いが溢れて泣いてしまった。
大体のあらすじを。ネタバレを含むかも。
そもそもの初代ガンダムは、ジオン軍と地球連邦軍の戦争を中心に描かれていて,アムロがその戦争に巻き込まれつつ成長していく話。
他作品に比べてロボット同士の戦いを描くというよりも、モビルスーツ(ロボット)を武器として外交を行っていく政治色が強い作品となっており、今後の作品にも影響を与える始まりの物語。
次に「機動戦士ガンダムZ」が続く。
初代ガンダムの終わり頃には、アムロが人の意志をテレパシーで読み取れる超能力を身につける。
そういった超能力を持つ人々をニュータイプという。
宇宙に居住区を移転した人類が進化したものがニュータイプと言われている。
ガンダムZの主人公は、戦いの中でニュータイプとなり人の意思が流れ込んでしまい苦労をしていく。
今回見た「機動戦士ガンダムユニコーン」は、初代ガンダムのリメイクのような構成となっている。
しかしテーマは「政治と人」というよりも「人の心」に重点を置いている。
ニュータイプである主人公のバナージ・リンクスは、ジオン軍と地球連邦軍の行き来をせざるを得ない状況で、双方の怒りや憎しみ、暖かさに触れてどうすれば良いか葛藤する。
周りの人たちに触れていくことで、自分の心に従うという決意したバナージは、
他の人たちから「そんなことは無理だ」と言われるが、
「それでも!」
と叫び続け、人の可能性を信じて進み続ける。
そんなバナージを見て、周囲の人も変わっていく。
カッコいいな〜バナージは。
意志を持っている点も憧れるし、「人の可能性を信じる」ていう点でも素晴らしい。
現実、人助けをすると却って自分だけ不幸や災いにある事例があるらしい。
子供が1人で泣いていたとして、助けてあげようとすると不審者扱いを受ける可能性もある。
だから助けようとしないというのもある。触らぬ神に祟りなし。
それでも。
例え自分が捕まったり非難されようとも、その子を助けたい, 助けようとする意志があるのならば、その子にも伝わっているかもしれないし , 悪い人に捕まらなくて済んだと言える。
綺麗事だと思う。バナージも綺麗事だと言われていた。
それでも!
人の心が人を生かすし、人を助ける。と思う・・・
解決にはならないかもしれないが、進むしかないのもある。
結局はアニメの中の話だから、いつまで厨二病なんだと言われるだろうけど。
そんなバナージに憧れを持ちました。
ラストシーンでは、NTの主人公に対してバナージが「それでも」と励ます所で
「やっぱりかっけえよ…(涙)」
となってしまった。
今の僕には「それでも」と言いたくなるほどの意志や目標がない。(100回目の記述)
いつになったら、空白を埋めてこの世界と関わりを持つことができるか。
それだけがただただ心配。
ユニコーンガンダム(RX-0) デストロイモード